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株式会社国際有機公社

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連作障害の対策実例

ネコブセンチュウの被害

キュウリ

作物の症状

4月末から7月までトマトを栽培し、その後にキュウリを8月から11月まで栽培している圃場で、キュウリにネコブセンチュウの被害が起きて困っていると生産者から相談を受けました。

改善前(A) 

改善前(B)

 

土壌診断・施肥内容

土壌診断をした結果、物理性から観ると仮比重1.17と少し高く、固相率も44.3%と少し高いことが分かりました。現場での印象でも水はけが悪いと感じました。堆肥の施用は必要でしたが、これまでの発酵の進んでいないモミガラ堆肥(炭素率35以上)を、炭素率20以下で仮比重0.4の堆肥に変えて施用しました。

また、化学性から観ると、リン酸の値が(250mg/100g)以上と過剰で、塩基バランスから観ると苦土、加里が不足していました。塩基飽和度のバランスから観ると石灰も不足していました。また、土壌の下層と上層のpHのバランスも良くありませんでした。このため、施肥改善の方向性を決めて、石灰、苦土、加里の肥料をpH、塩基飽和度を考慮して、毎作施肥しました(弊社のポーマン-P施肥)。

土壌数値では、化学性の塩基バランスの改善は基より、大きな変化は、1つ、保肥力(CEC)の値が17.5から25.0(mg/100g)へと高くなりました。もう1つは、物理性の仮比重1.03と適正(0.96〜1.06)な範囲になり、固相が38.8%と36.0〜40%の範囲になり、三相分布のバランスは改善されました。

改善前

改善後

 

症状の改善

その結果、ネコブセンチュウの症状があるものの、多くの健全な根が増え、良品率が向上し、安定した収量が得られるようになりました。

改善後(A)

改善後(B)

 

生産者の感想

生産者からは、灌水で土壌水分を一定に保ちやすく、液肥での追肥などの肥培管理においても、土壌の状況が分かるので、改善や管理の方向性を決めやすくなったそうです。

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