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連作障害

連作障害とは

連作障害とは

「昨年は収穫できた収量に今年は届かない」
「葉に黄色い斑点が出てきた。病気になったのかもしれない」
「元気がないと思っていたら急に枯れてきた」
作物がこのような状態になった時、「連作障害」が疑われます。

「連作障害」とは、同一作物(同じ科の野菜)を同じ圃場で繰り返しつくり続けることによって生育不良となり、収量が落ちてしまう障害のことです。同じ作物をつくり続けると、土壌の成分バランスが崩れるだけではなく、その作物を好む菌や病害虫の密度が高くなるため、微生物に偏りが出てその科特有の病気になりやすいのです。

連作障害の症状

土壌病害(主な病名)

土壌中に生息している病原体が、作物の根や茎など土壌と接している部分から侵入し、増殖して発症する病気のことを総じて土壌病害といいます。土壌病害のことを土壌伝染性病害ともいいます。
病気を引き起こす原因となる病原体は、菌類(糸状菌など)、細菌、ウイルスがあり、同じ作物を繰り返し栽培すると発生が多くなるため、連作障害の主な原因となっています。

青枯病(あおがれびょう)

症状
  • 日中に茎や葉が急にしおれ、曇りや夜間には一時的に回復というサイクルを繰り返す。
  • 上部の葉から株全体に広がる。
  • そのうち回復がなくなり青みを残したまま枯れてしまう。
  • 茎や根を切断すると変色しており乳白色の粘液が出る。
  • 短期間のうちに被害が広がる。
発生時期&条件 高温多湿の時期(梅雨入り~10月頃まで)
発生しやすい野菜 トマト・ナスなどナス科の野菜

萎黄病(いおうびょう)

症状
  • 新葉が黄色くなる。
  • 葉が小さくなったり縮んだり奇形化する。
  • 高温時に症状が激しくなる。
  • 葉が黄色くなり落葉して枯れていく。
  • 茎を切ると変色している。
  • 根は黒くなり腐敗する。
発生時期&条件 高温期(25℃以上~夏の終わりまで)
発生しやすい野菜 ダイコン・キャベツなどアブラナ科の野菜

つる割病(つるわれびょう)

症状
  • 日中に下葉がしおれて夜に回復を繰り返す。
  • そのうち全体に広がり夜になってもしおれたままで生気がなくなる。
  • 病状が進むと茎から茶色い汁が出たりカビが発生する。
発生時期&条件 4・5月~10月頃(20~30℃近辺)
発生しやすい野菜 キュウリ・スイカなどウリ科の野菜

根こぶ病(ねこぶびょう)

症状
  • 発病すると生育が徐々に悪くなり葉が色あせていく。
  • 根の細胞が異常に増殖しており、大小のこぶができている。
  • ネコブセンチュウの症状と似ているが、コブが大きい。
  • 発生はアブラナ科に限られる。
発生時期&条件 4・5月~10月頃(20~30℃近辺)
発生しやすい野菜 ハクサイ・キャベツなどアブラナ科の野菜

半身萎凋病(はんみいちょうびょう)

症状
  • 始めのうちは片側の下の葉が黄色く変色し、巻き上がるような症状が出る。
  • 葉の主脈を中心として片側だけに現れることが多い。
  • しおれが進むと反対側の葉も変色し、株全体に広がり枯れてしまう。
  • 茎を切ると薄茶色く変色している。
発生時期&条件 25℃前後で多湿だと多発(夏場の高温期は発生しにくい)
発生しやすい野菜 ナス・トマトなどナス科の野菜

線虫害

作物が「しおれ」や「立ち枯れ」といった生育不良を起こします。寄生されても、線虫被害と認識されないことも多いのですが、よく見ると根にコブや根腐れがみられます。

線虫は体長は1ミリ以下でウナギのような細長い形状をしていて、肉眼では見えづらいことなどから、病気として扱われています。土壌中に生息しており、主に根に寄生し、コブを形成する線虫(ネコブセンチュウ)や根を腐らせる線虫(ネグサレセンチュウ)がいます。一度圃場に侵入した線虫を根絶やしにすることは不可能に近く、侵入しないよう防除することが肝心です。

線虫害は、土中の微生物のバランスの崩れで起こり、連作するほど増える傾向にあります。

線虫の特徴

ネコブセンチュウ

症状
  • 土の中に生息している。
  • 根だけでなく葉にも寄生する。
  • 細長い糸状で肉眼ではほとんど確認できない。
発生時期&条件 3~10月頃に発生しやすい。
卵で越冬し、春になると孵化して1か月程度で成虫に成長する。 15~30℃前後で多湿だと増殖する。
被害を及ぼす
代表的な線虫
ネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウ、シストセンチュウなど。

生理障害

土壌中の養分の過不足や、気温の変化や降水量、日射量のストレスによって引き起こされる生理的な障害のことを生理障害といいます。天候を変えることはできませんが、適切な施肥により養分のバランスを整えることは可能です。養分バランスは、野菜の種類により異なるため、その野菜に合った施肥をする必要があります。また、単に不足している栄養素を補給すれば効果が出るというわけではありません。気温や水量などさまざまな環境要因が絡み合って障害となっているので、なぜその栄養素が過不足状態を起こしているのか、原因を探ることが重要です。

施肥で補給が必要な要素

肥料として与える必要のない水素(H)・炭素(C)・酸素(O)を除く。

肥料の三要素

植物の生育に不可欠で多量に必要とする元素の中で、特に肥料として多く施用すると効果が大きい3つの要素のことをいいます。市販肥料に表示されている数字は、この三要素の成分量の割合を示しています。数字が大きいほど成分が多いことになります。

窒素(N)状 生長に最も大きく影響し、特に葉・茎を大きくする。葉色を濃くする。
リン酸(P) 生長の盛んな部分(花・実・根)に必要。開花や結実を促進する。
カリウム(K) 主に根の生長と、細胞内の浸透圧調整に必要。植物を丈夫にする。

中量要素

窒素(N)・リン(P)・カリウム(K)の次に植物中の含有量が多く、要求量も比較的多く必要とする要素のことをいいます。

カルシウム(Ca) 細胞壁や細胞膜を強くし、耐病性を強化する。
マグネシウム(Mg) 葉緑素をつくる働きがあり、光合成を高める。
硫黄(S) タンパク質のもとになる。アルカリ土壌を改善する。

微量要素

要求量は微量でも植物の生育には不可欠な要素のことをいいます。
過剰や欠乏すると多量要素と同様に生理障害を引き起こします。

鉄(Fe)・マンガン(Mn)・ホウ素(B)・亜鉛(Zn)・銅(Cu)・塩素(Cl)・ モリブデン(Mo)

有用元素

必須元素ではないが特定の植物に重要で、与えると生育が促進される元素のことをいいます。

ケイ素(Si)・ナトリウム(Na)など

連作障害の原因

連作障害の原因は「土」にある

連作障害は同じ作物をつくり続けることで起こりますが、水田でつくられる稲には連作障害はほとんどありません。

その鍵は土壌環境にあります。

水を張って栽培する稲は、連作をしていても灌水と落水により土壌中の養分や微生物が偏ったままにはなりません。水は養分を運び、土の中にたまる有害物質や過剰な成分を流してくれます。水を張ることで微生物の増殖も抑えられ、土壌環境が安定化されて連作が可能となっているのです。
つまり、「連作」=「障害」ではなく、土壌環境の悪化が連作障害を引き起こしているといえます。

土壌成分の偏りが本当の原因

作物は、土壌中の養分を根から吸収しています。作物によって好む養分が異なり、作物自体も根から特定の物質を出すので、連作を続けているとどうしても土壌養分に偏りが出てしまいます。それにより、土壌中に生息している微生物にも偏りが生じ、人間で例えると「病気」にかかった状態になってしまうのです。

「病気」の土からは、美味しく、元気な作物は育ちません。

土でいう「健康」は、土壌養分や微生物の偏りがなく、通気や保水性、排水性がよい土壌のことです。そして、土壌微生物の力や作物の生命力を向上させる力があります。 健康な土から育った作物は病気の耐性力もあるので病気にかかりませんし、害虫も寄ってきません。 土を健康にすることが、美味しく、元気な作物をつくることにつながります。

連作障害の根本的対策

連作障害は、根本的な対策も可能

障害が出たら土壌消毒や農薬、化学肥料を与えるといった短絡的な措置だけでは、作物の生育が一時的に良くなることはあっても障害は繰り返し起こります。
「連作障害」に限らず作物の生育に一番大切なことは、土壌環境を整え地力を高める他はありません。 同じ野菜をつくっていたとしても生育の状況、圃場や栽培方法の違いなど、お客様ひとりひとり対処法は異なります。
今の土壌状態を知り、適切な施肥や手入れをすることで、必ず成果が出てきます。

輪作より土壌改良

連作障害の対策として輪作が勧められることもありますが、土壌成分の偏りがそのままでは、輪作前より改善はするものの、根本的な問題解決にはなりません。
また、輪作した年の収量・品質は、地質によって違い、そこからまた、肥料・水分調整などの試行錯誤が必要になります。土壌分析をして、適切な施肥設計をすることで、安定した収穫が見込めます。

根本的対策は土壌診断から

「連作障害を防ぐには土づくりが大事なのはわかったが、何から始めればいいのか?」というと、 堆肥をまく、有機肥料を増やす前に、一番最初にすることがあります。それは、現在の土壌の状態を把握することです。

土壌の状態は、土や作物からある程度推測はできますが、より正確に知るための手段として、土壌診断があります。
人に例えると健康診断のようなもので、問診だけより検査をしたほうがより詳しく健康状態がわかるように、土壌の場合も土壌診断が非常に有効です。
土壌診断を行うと、土壌成分を化学的に分析した結果から、作物と圃場に合わせた必要な肥料の種類や量を処方されるのが一般的ですが、当社の分析は、化学性分析に物理性分析も加えた「複合土壌分析」を行っております。
物理性分析を行うことで化学性分析の精度が上がり、現場の確かなデータを得ることができ、土壌分析の精度が高くなります。

診断方法は、施肥内容をヒアリングしたうえで採土サンプルを分析します。
診断後、生産者の方が分析結果を生かせないことのないよう、普段使用している肥料を基本とし、肥料の種類や量を具体的に提案させていただいております。
施肥設計後のアフターフォローも万全ですので、無理なく安心して適切な処置を続けることができます。 作物生理と土壌条件を加えた「適切な施肥設計」で作物管理を続ければ、連作障害になりにくく、品質もよく、収穫量も安定した土壌になります。

土壌診断はこちら

連作障害の応急処置

応急処置が必要な時

連作障害の原因は土壌にあるため、土壌環境を整えることが最善策ですが、土壌改良には時間がかかります。 とはいえ、作物や農場をこのままにしておくこともできないと思いますので、今の土や作物の状況お聞きし、状態を予測して応急処置することは可能です。 ただ、やはり土壌分析も同時に始められることをおすすめします。

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有機土壌活性浄化材「ポーマン」による応急処置

ポーマンは、酵素の力で作物と土壌に活力を与え、細胞の活性化や土壌pHを中和し、さまざまな病気を誘発する活性酸素を除去する、土壌活性浄化材です。植物や土壌微生物の活性化を促進する各種必須アミノ酸、ビタミン郡などの栄養素が微生物活動の活性化を促進し、相互の天敵作用で自然なバランスを整え、土壌環境が安定します。

本来なら土壌分析からしていただきたいのですが、今までの経験から作物ごとにある程度予測できますので、「作物使用例」を参考に、応急処置としてご使用いただくのも良いと思います。育てている作物の例がない場合は、お気軽にお問い合わせください。

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